人間は日常生活を送る上で、様々な姿勢をとり動作を行います。
例えば、立って移動する、立ちながら手を使って調理や洗面をし、椅子に座ってくつろいだり、食事をしたり、勉強や仕事をします。様々な姿勢で床に直接座ることもあり、ベッドでは横になって睡眠をとります。
これらの動作に必要な横の寸法と縦の寸法を組み合わせた空間を動作空間と呼び、インテリア計画では、これらの動作が円滑に行われるようにすることが大切です。
それぞれの動作は、人体寸法に手足などの動作の範囲を加えることで、一定の動作空間を必要とします。図のように垂直方向と水平方向の動作空間を合わせて、三次元の動作空間となり、部屋のレイアウトの基本となります。
机などの水平面での動作で、肘を曲げて手の届く範囲を通常作業域で、腕を伸ばして届く範囲を最大作業域といいます。通常作業域の左右幅は約1180mmで、奥に手の届く範囲は約390mmとなり、机やテーブルでの動作寸法となります。