戦前までの日本の住まいでは、茶の間と呼ばれる畳の部屋に小さなちゃぶ台を置き、家族みんなで取り囲んで食事をする光景が当たり前でした。
洋風化が進み、食事室という空間が生まれましたが、独立した食事室(ダイニングルーム)を確保する住宅はそれほど多くなく、キッチンと一体となったダイニングキッチンや、リビングルームと一体となったリビングダイニングという形式が多く見られます。
ダイニングテーブルでは、食事中の団らんのほかにも、広いテーブルを利用したデスクワークの家事や、子どもの勉強スペースとして活用されることもあります。
ダイニングルームの計画のために、食事をするために必要なスペースから、人数分のテーブルの大きさを算定します。また、椅子を引くスペースや、人が椅子の後ろを通るスペースなども考慮して、ダイニング空間を計画します。