インテリアデザイン技能検定は、主に「インテリア製図」と「インテリア自由表現」の2つの課題で構成されています。
「インテリア製図」は、計画する空間の条件、依頼主の家族構成と要求事項、作成する文章と図面が、試験当日に指定されます。それぞれ作成する図面には、あらかじめグリッドが用意されていますので、それに沿って描いて下さい。
「インテリア自由表現」は、テーマが与えられ、たてよこ150mmの枠内に、イラストや文字などを用いて自由に表現するものです。
今年のテーマは、『植物とインテリア』に決まりました。
私たちは、むかしから自然とともに暮らしてきました。玄関前には四季折々の花や実のなる庭木を植え、坪庭や裏庭にも大小さまざまな樹木を植え、襖絵に描かれた桜や茶室の花一輪にも季節を感じる暮らしがありました。近年はガーデニングを趣味として、きれいな花や野菜を育てている家庭もあります。庭をもたない集合住宅などの住まいでも、インテリアとして、植物を楽しむ暮らしが増え、鉢植えの観葉植物や苔、サボテン、エアプランツなど実際の植物のほか、植物(花や葉)模様のファブリックなどで、インテリアを豊かなものとしています。
今回の課題は、植物(花や葉)模様のファブリックを用いたソファやカーテン、食器やマットなどテーブルウェア、インテリアグリーンや窓辺の花かごなどを自由に描いて下さい。写実的な表現だけでなく、北欧のスティグ・リンドベリやマイヤ・イソラのように楽しいデザインを考えても良いでしょう。課題作成のイメージは、イラストの他にタイトルや簡単な説明を加えて、ポスターのような感じで仕上げて下さい。
今年は、検定(一般受験)を中止としておりますが、認定校受験のみ実施しております。