インテリア空間は、人間の様々な行為の受け皿であり、人体寸法を理解することは大切です。人間の身長や肩幅、座った時の座高や下腿高は、性別や年齢によっても異なり、多少の個人差もあります。インテリア計画では、平均的な大人の数値によって設定することとしています。

平均的な人体寸法は、図のような比率を有しており、身長と手を横に広げた指極はほぼ等しい数値となります。肩峰高（0.8H）、眼高（0.9H）、指先点高（0.4H）、肩幅（0.25H）などの比率もほぼ一定の値となっています。身長165cmの人では、肩峰高は約132cm、眼高は約149cm、肩幅は約41cmとなります。

これらの平均的な人体寸法をもとに、通路幅やドア幅、椅子やテーブルの広さや高さ、ドアハンドルや照明スイッチの高さなど、全てのインテリア空間の広さや高さが決められます。